12才の息子は中学生になり、これを機に彼の立場が変わった。
交通機関の料金が小人から大人になり、単独での行動範囲が小学校区から開放された。片道7キロを自転車通学し、部活がはじまり先輩ができる。
眼鏡をコンタクトに変え、ネクタイをしめ、運動靴が革靴になる。
将来の進路についても考えるようになる。
身も心も社会性を持つようになり、自由とともに責任が増すこの1ヶ月、自分をとりまく周辺環境の変化と向き合い戦っている。
この戦いこそが成長の糧となっていると感じる。
大人には、進学という節目がない。
そこにはあらかじめ用意されたセクションはなく、自ら常に自分の枠を広げていかなければいけない。なかなかしんどいことであるけど、それが大人の責任でもある。
そうするために、大人も勇気と希望を持っていたい。