建築家の前田圭介さんの最新作を息子と一緒に見学させていただきました。おもわずこんなジャンプをしたくなるようなのどかなロケーション。
高低差、開口部、プラン、動線、素材、いろんなことに興味があり、
「ここどうなっとん?」
「ああ、こうなっとんじゃ〜。すげー」
「なんでこうなっとん?」
「ああ、だからそうなっとんじゃ〜。おもしろい」
「こっちにもなんかある!」
「ここからのぞくとおもしろい」
「このへんの雰囲気がなんか味がある」
「ここから風が入ってきょ〜る」
「ここが透明になっとる」
「あそこを斜めにしとる」
「あっちとこっちで手摺の色を変えとんじゃ~」
「これは何に使うん?」
つぎつぎと細かくたくさん質問するのですが、
前田さんはすべてについて丁寧にお答え下さり、
こちらのブログにも紹介していただきました。
二人のやりとりを見て、男の子の「おもしろい」という言葉には
わくわくする不思議な魅力があり新鮮な感動でした。
「おもしろい」は興味深いとか味わいがあるとかの意味で、
反対語にあたるのは「つまらない」で、どちらも男の子が
よく口にする言葉です。
建築がただ美しいだけでなく、おもしろいと感じられることは
それが建築的にとてもよく考えられているということを意味します。
これは大切な感覚だとも思い、すごく刺激を受けました。
さっそく進行中の住宅のプランに「おもしろい」と感じられる
魅力を創出するべく見直しを始めました。
後半は11才のカメラマン魂に火がつき
日が落ちるまで写真を撮り続ける息子に、
前田さんもおつきあいくださりとても感謝です。
同行した私も感動の余韻がいつまでも残っています。
photo by ryohei