女流建築家と家族のくらし
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11才の建物探訪
建築家の前田圭介さんの最新作を息子と一緒に見学させていただきました。おもわずこんなジャンプをしたくなるようなのどかなロケーション。

高低差、開口部、プラン、動線、素材、いろんなことに興味があり、

「ここどうなっとん?」
「ああ、こうなっとんじゃ〜。すげー」
「なんでこうなっとん?」
「ああ、だからそうなっとんじゃ〜。おもしろい」
「こっちにもなんかある!」
「ここからのぞくとおもしろい」
「このへんの雰囲気がなんか味がある」
「ここから風が入ってきょ〜る」
「ここが透明になっとる」
「あそこを斜めにしとる」
「あっちとこっちで手摺の色を変えとんじゃ~」
「これは何に使うん?」

つぎつぎと細かくたくさん質問するのですが、
前田さんはすべてについて丁寧にお答え下さり、
こちらのブログにも紹介していただきました。



二人のやりとりを見て、男の子の「おもしろい」という言葉には
わくわくする不思議な魅力があり新鮮な感動でした。

「おもしろい」は興味深いとか味わいがあるとかの意味で、
反対語にあたるのは「つまらない」で、どちらも男の子が
よく口にする言葉です。

建築がただ美しいだけでなく、おもしろいと感じられることは
それが建築的にとてもよく考えられているということを意味します。
これは大切な感覚だとも思い、すごく刺激を受けました。
さっそく進行中の住宅のプランに「おもしろい」と感じられる
魅力を創出するべく見直しを始めました。

後半は11才のカメラマン魂に火がつき
日が落ちるまで写真を撮り続ける息子に、
前田さんもおつきあいくださりとても感謝です。
同行した私も感動の余韻がいつまでも残っています。

photo by ryohei




公園で宿題
最近息子が宿題の漢字ドリルを持って遊びに出かける。
6年生にもなれば友達の家で勉強するんだなと思って感心していた。
どこで勉強しているのかたずねると、もごもごと小さな声で
「公園、、」という。耳を疑った。
念のためにどこで勉強しているのか?ともう一度聞いた。
「T公園。。」
T公園は息子や友達が毎日遊んでいる学区で一番人気の児童公園だ。

遊びたいけど宿題もしなければいけない。
一人っ子は家にいても大人ばかり。
同世代のだれかの気配を感じていたい。
口うるさい母親からもしばし逃れたい。
とはいえ遠くへ行くのは禁止されているし、
知らないところは不安である。

本人曰く、暑くてもクーラーは要らないし、
肌寒い日でも日向は暖かい。
宿題が終わっても友達を誘いに行く手間が省ける、
いろんな意味で究極のエコだそうだ。

草野球や鬼ごっこの合間に、
藤棚の下のテーブルでドリルをすると案外進むのだという。
特に今の季節は気持ちいいらしい。

男の子は本当におもしろい事を思いつく。
想像してみると、たしかに気持ちいいだろうと思った。
すすむべき道
昨日から「新13才のハローワーク」村上龍著を家族で読みはじめました。リビングに置いて折りにふれ見られるようにしようと思っています。

息子が小学校6年生になり進路や職業について家族でときどき話題に出る事があります。自分がいつの時点で建築家を志したかすっかり忘れていましたが、数年前に中学校の同窓会で「あなたは中学の時から建築家になると言っていた」と同級生から言われ、自分でもおどろきました。
大学を出てからは商業施設や展示施設のインテリアを手がけていましたが、心の中で最終的には建築家を目指していました。

「なりたい!」という心を忘れなければ道は続いているのだと思います。ぜったいになれる。ちいさな石ころでもポケットの中でみがき続けていればいつか必ず光を放ち始める。

そして、チャンスをくれたクライアントの方々、駆け出しの建築家を支えてくださった施工業者のみなさん、迷惑をかけつつも理解してくれる家族、多くの人たちのおかげで夢が叶うのだという事も忘れてはいけません。

建築家をめざす学生のみなさん、応援していますよ!
こちらも読んでみよう。

空間を埋めるもの
空中にものを置く事で、容積を感じる。
その中でもデザインの優れたものは空気を浄化するように美しい。

モビール flensted Turning Leaves


AKARIあかりP2779
by Isamu Noguchi


スタンド
ARCO S-206 
by
Achille Castiglioni/P. G. Castiglioni

新芽
ガレージの奥の小さなコーナーにジューンベリーの鉢植えがあります。
枯れてしまったのかと思うくらいだったのですが、
見事に花が咲き始めました。


ひろばのクスノキも初々しい新芽が



中庭のシマトネリコは5メートルを超えました。