出張で京都へ行きました。
新幹線の八条口から地下鉄に乗るのは20年振りくらいでしょうか。
地下鉄のホームに母校の看板があるのには驚きました。
昨年の秋には行けなかった四条烏丸あたりも20年振り。
京都人だったころには感じなかった京都らしさにふれました。
とりわけビル外壁の木の使い方が目にとまりました。
22年前、京都建築士会の女性部会で伝統建築の安井杢工務店の当時社長を講師にお招きした勉強会がありました。旧京都ホテルの壮麗な木彫に飾られた宴会場で行われた勉強会で「木使い」とは「気遣い」であると言われたお言葉がふとよみがえりました。私のような一級建築士を取得したばかりの青二才にも「先生」と呼びかけてくださった事が未だに心に残っています。生まれてはじめて「先生」と呼ばれて、設計者の責任の重さに背筋が震えたことは生涯忘れる事ができないでしょう。
第15長谷ビルニッセン四条新町ビル
マンション
大正-昭和-平成が隣接する現代京都の縮図