女流建築家と家族のくらし
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福山ゆかりの現代建築家展2021

福山ゆかりの現代建築家展2021に参加します。

是非ご来場ください。

 

お手数ですが、直接のご面会を希望される方は事前にご連絡ください。

(InstagramのDM、メール、携帯への直接のお電話でも構いません。)

 

 

建築と身体

二年前ごろから、右手の母指に腱鞘炎を発症してリハビリに取り組んでいましたが改善せず、半年前には注射も試しました。しばらくは良かったのですが今年になって悪化し、先日手術をしました。


今日は人間の身体を建築に例える事でちょっと自論を展開させてください。


腱鞘炎はペンタブレットでのクリックドラッグによって図面を描くという動作の、長年にわたる疲労の蓄積が原因でした。


バネ指というこの症状は、身近な知り合いにも、美容師さん、花屋さん、自宅で農作業をする方々にも見られる事を、自分がなってみて初めて知りました。40〜50代の頑張り屋さんの女性ばかりです。


近ごろは、健康診断などで内臓の病気には気をつけるようになって来ましたが、まだ現役でバリバリ仕事をしていると、筋肉系のことはついおろそかになりますね。


私なりの理屈ですが、次のように身体を建築に例えてみました。

内臓は設備系

筋肉骨格は構造系

メンタルは計画系

ではないかと考えています。


設備系である内臓はライフラインですから、日常生活に直接の影響が出ます。水道や電気が止まったり、下水が詰まったり、真夏にエアコンが壊れたりするのは、熱が出たり、おなかを壊したりなどのトラブルと同じですぐに対処しますよね。


でも、ちょっと肩がこった、指が痛い程度ならだましだまし使ってしまいます。建具の建てつけが少し悪かったりしても住宅なら使い続けてしまいます。でも、そのまま使い続ける事で、長いこと経ってからその影響が出てしまう。


バネ指もそんな感じかなと思いました。

特に筋肉量の少ない女性に多いのも、負担が大きいせいだそうです。


たしかに女性を木造に例えると男性はRCくらいの剛性がありますね。


と、そんなこの頃に、偶然ですが、最近、五年前以上の作品の施主様からメンテナンスのご依頼が多くなりました。


建築も時々気にかけてなければいけないわけですから、自分の体の構造系にも少し気をつけていこうと思いました。

インスタグラムはじめました

最近は、多くの方がインスタグラムをされていて、そろそろ私も始めることにしました。


私の作品は映える事を目的にしていないので、どのくらい受け入れていただけるかわかりませんが、写真集的なホームページと、記事として書くブログの中間的な位置付けになれば良いなと思っています。


ホームページの作りがもともと沢山の写真をメインにしているので、そちらの写真に纏わる解説などを混えて、過去の作品を綴っていきます。


作品たちがメンテナンスの時期を迎えた事もあり、近況も含めて見ていただければと思います。気に入っていただければフォローをお願いします。


↓インスタグラムはこちらから

https://www.instagram.com/aki_goto/

畑の家での授業

 

 

福山市立大学の設計製図1の授業の一環として、オープンハウス中の最新作「畑の家」で見学解説をしました。今年の課題のテーマは最小限の家です。最小限をテーマにした「畑の家」を体感して、何がどのように最小限なのかを模索しつつ見学しました。

建築の本格的な演習を始めたばかりの若者達ですが、哲学的な課題に取り組む姿勢が清々しいです。

「畑の家」オープンハウスのお知らせ

この度、当事務所の設計による住宅が竣工しました。
施主様のご厚意により見学会を開催いたしますのでご案内申し上げます。
お忙しいところ恐縮ですが、ぜひともご覧いただきたいと思います。

 

 

 

ゆったりとした敷地にこぢんまりと建つ住宅には、
隣接する畑で農作業をされるご両親との時間を持つ
屋外の居場所「畑の間」があります。
室内はオーバーハングする家具のようなロフトを持
つ1LDKで。住み手にとって必要な機能だけを備えた最小限の住宅です。

 

オープンハウスには大勢の方がご来場いただき盛況のうちに終了いたしました。

ありがとうございました。

リモートワーク

現在、住宅のプロジェクトが工事の大詰めを迎えています。

社会情勢に合わせてリモートでの現場監理をしています。

現場の皆様の健康と安全に気をつけて、体温測定や昼食の取り方など具体的に指示を出しています。

進行状況は毎日写真で送ってもらい、どうしても立ち会いが必要な場合だけ現場に行くことにしています。

 

思えば昨年の今ごろはライステラスの家の引き渡し直前で、ドタバタしていたことを遠い昔のことの様に感じたりします。

毎日朝から晩まで立ち会い、具体的に指示を出していました。大変難易度の高い現場でしたのでそれも止むなしでしたが、今年だったら無理だったと思います。

 

当時から続けていることは、施工図の24時間以内のチェックバックです。

これは設計を続ける限り守りたいと思っています。現場の皆様へのリスペクトと自分の描いた意匠図の責任です。

 

ただ、毎週行っていた工程会議は形を変えることにしました。

月間工程の更新と決定事項の確認は毎週行いますが、顔を合わせての会議はやめました。

 

それで気づいたことがいくつかあります。

会議だと、その場の発言力の大きい人の意見に左右されることがありますが、メール、LINE、電話でのリモートワークだとその様なことがなくなり、それぞれの立場の人が冷静に思考して発言できるというメリットがあると感じました。

 

建築現場では、やはり現物を見て立ち会って確認ということが必須だと思ってきましたが、できるだけ立ち会わずにことを進めるにはどうしたらいいかを考えることで、図面や連絡の精度に皆が気をつける様になったのです。人と物をできるだけ動かさずに状況を把握して適切な判断を下すためのスキルが向上していると感じています。

 

困難な状況がまだしばらく続きますが、総力をあげて対応していくことで得るものもまた大きいと感じています。

現場の皆様の頑張りに敬意を払いながら、できる限りの工夫でこの時期を乗り切っていこうと思います。